竹之下古戦場

碑の場所:静岡県駿東郡小山町竹之下
 なんと言っても、「菊池千本槍」発祥の地だ。菊池武重公が足利尊氏追討軍の先駆けとして足利直義を攻めた際に、敵3000を「遥ノ峰ヘ巻上ゲ」たのが千本槍っぽいとされる。
 古本屋でみつけた『菊池余芳』には、武重公が帰国後菊池延寿につくらせて千本に達したので千本槍と呼ばれるようになったとしている。
 色々と怪しい伝承だが、南北朝期のものとされる「千本槍」も実在しているし、菊池勢は対蒙古で得た槍との戦いの経験から、槍を組織的に運用して効果を上げた最初の戦いと言うことでよかでしょうか(阿蘇品先生もそう言っている)。

 なお、武重公は殿軍として新田義貞勢を無事撤退させるなどその後も活躍しており、興雲寺には古戦塚の碑と供養塔が立っている。